佐賀市において太陽光発電所が完成~市との20年間の土地賃貸借契約で九州電力に売電~

2017年10月 3日

<発表内容のポイント>

・佐賀市に建設した太陽光発電所が2,740.5キロワット(2.74MW)の発電能力で完成

・佐賀市から20年間の契約で土地を借り受け、40円/キロワット時で九州電力に売電

・分散型パワーコンディショナの採用で初期導入コストの削減と稼働後の電気代削減を実現

・発電所の保守管理業務(O&M)はサンテックパワージャパンが実施

 サンテックパワージャパン株式会社(本社:東京都新宿区、取締役社長 ガオ ジャン、以降サンテックパワーと表記)は本日、同社が開発に携わったサンテックパワー佐賀天山太陽光発電所(佐賀県佐賀市)が完成したことを発表しました。当該太陽光発電所は、佐賀市から借り受けた約3万平方メートルの敷地において本年4月に着工したもので、サンテックパワー製315ワットの太陽光発電モジュールが合計8,700枚設置されています。発電能力は2,740.5キロワット(2.74MW)で、発電した電気は1キロワット時あたり40円(税抜)で九州電力株式会社に対して20年間売電します。初年度年間の予想発電量は3,302,000キロワット時で、一般家庭約690世帯分(※1)の年間電力消費量に相当します。

佐賀市の遊休地を活用

 佐賀市では、市が保有する遊休地の有効活用を進めており、今回初の試みとして太陽光発電用地として20年間の契約で土地を貸し出し、毎年約900万円の賃料を事業者から受け取ります。市ではその財源を災害に強い街づくりのためのインフラ整備事業等に活用します。佐賀市役所財産活用課は今回の件に関して、「この度の天山太陽光発電所の開設は、市の遊休地活用の有効な一手段として大いに歓迎しています。これからも佐賀市の活性化と、災害に強い街づくりを推進するために、関係部署と連携して、民間企業の知恵を積極的に活用していきたいと考えています」と述べています。

 2017年3月に国土交通省が公表した調査(※2)によると、最近10年間で4割近くの自治体において、「空き地等が増加している」と回答しています。また、今後10年間では半数以上の自治体が現在よりも「空き地等が増加する」と回答しています。 さらに、5割近くの自治体が、「空地等になっている公有地の利用予定がないものを売却」、あるいは「賃貸の形で活用していきたい意向がある」と回答しており、自治体保有の公有地の活用は課題となっています。サンテックパワーではこの度の佐賀市とのプロジェクトを実績として、公有地の活用を検討する全国の自治体に対して、太陽光発電をはじめとした再生可能エネルギーの導入を提案したいと考えています。

低コスト・高性能な発電所

 今回の太陽光発電所の開設においては、「長期間・安定的な発電を実現する低コストで高性能な発電所」を目指し、ファーウェイ社製の分散設置型のパワーコンディショナ(電源変換装置、以降パワコンと表記)を採用いたしました。大型のパワコンを使う集中型と比較して、ワットあたり約6円(※3)のコスト削減を実現しています。当該発電所の発電能力を2,740.5キロワットとして計算すると約1,640万円のコスト削減となります。また稼働後のパワコンの維持管理においても、冷却用のファンが無いために、消費電力が低く、年間電気料金ではメガワットあたり15万円程度削減が可能です(※3)。パワコン自体の故障率が低く、交換費用を削減することが期待されます。

長期安定発電を実現するO&Mサービス

 またサンテックパワーでは、当該太陽光発電所に対しO&M(運転管理・保守点検)サービスを提供いたします。35年を越える太陽光発電システムの保守実績を活かし、モジュールの不具合あるいは兆候を的確に検出し、発電停止を最小限にとどめ長期安定発電を実現します。さらに長野テクニカルサポートセンターの検査・試験設備、経験豊富な技術・品質保証の人材と検査ノウハウ、24時間365日体制の遠隔監視センターを駆使し、不具合モジュールの精密調査(※4)、修理交換を行います。サンテックパワーがO&Mサービスを行う太陽光発電所は、今回発表した当該発電所の稼働を含めると合計12箇所、累計発電能力は約25,600キロワット(25.6MW)となりました。

■発電所 概要

20171003_table_img01.jpg

※1 一世帯あたりの年間電力消費量:4,789キロワット時/年で算出(太陽光発電協会 表示ガイドライン 平成29年度より)
※2 平成29年3月2日 国土交通省 土地・建設産業局 「空き地等をめぐる現状について(補足)」
※3 当社調べによる
※4 必要に応じてモジュールの出力特性値、電気的特性の調査などを行うことが可能です。
・ソーラーシミュレーターによるモジュールの出力特性値の調査(工場出荷時と同様の測定が可能)
・絶縁抵抗計、絶縁耐圧計によるモジュールの電気的特性の調査
・サーモカメラを用いた半田付け異常、ケーブル異常、コネクタ接続箇所などの温度異常の調査
・ELカメラを用いて太陽電池セルの異常の調査(セルクラック、PIDなど)

■参考写真

20171003_img01.jpg

<サンテックパワージャパンについて>

サンテックパワージャパンは、順風インターナショナルクリーンエナジー (Shunfeng International Clean Energy Ltd. 通称SFCE、香港証券取引所コード1165)の100%子会社です。前身である株式会社MSK時代から35年以上にわたり先進的な太陽光発電専業メーカーとして、長期で高い発電性能を提供し耐久性に優れた太陽光発電モジュールを提供しています。また長野県佐久市にある長野テクニカルサポートセンターは、豊富な経験と実績に基づく妥協を許さない技術サポートおよび品質管理を提供し、充実した保証制度とともに、全国規模でアフターサポートを提供しています。サンテックパワージャパンは2017年7月に創業50年を迎え、これからも太陽光発電のみならずプラスアルファで日本の省エネ化に貢献してまいります。

(本件のお問合せ先)

サンテックパワージャパン株式会社 

マーケティンググループ 水川

電話:03-3342-3892(代表)


プレスリリースの内容は発表時のものです。
商品の販売終了や、組織の変更等により、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。